「トップ登板」シーテック社長・野坂敏幸氏

更新日:2010年 8月27日 (金)

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「ビジネスモデルが確立してないからこそスマートグリッドの可能性がある」と語る野坂社長

 中部電力子会社で、送変電設備の保守・工事業務を手がけるシーテック(本社名古屋市瑞穂区)の社長に、野坂敏幸氏が就任した。野坂氏は中電で流通系を指揮。07年以降、シーテック社外取締役として同社の経営にも携わってきた。野坂新社長に、今後の経営方針を聞いた。
 ―どうかじ取りする。
 「中電グループの一員として、送変電設備をきちんと維持することがまず第一。このためにはコア技術を継承し技能を向上させなければならない。送電、変電、水力、地中線の全4部門の一斉技術訓練を初開催したところだ」
 「人材育成にも力を入れる。7月に『人財開発部』を設置し、電力、情報通信の両本部には『人財育成・安全品質グループ』を置いた。また安全は最優先課題。研修センター(名古屋市港区)に7月下旬、作業災害の体験と見学ができる『災害模擬体感設備』を導入した。今後3年をかけて協力会社含む現場の全社員に安全教育を実施し、災害防止を徹底する」
 ―成長戦略は。
 「低炭素社会実現に向けて、風力や太陽光などの再生可能エネルギーを導入する動きが加速している。スマートグリッドは、こうした不安定な電源を安定制御する次世代送電網だ。スマートグリッドは何が電力会社の収益源になるかなど、見えていない部分が大きいが、ビジネスモデルが確立していないからこそ可能性がありアイデアが出せる。情報通信本部にはアイデアを出すよう指示している。とはいえ新規事業は焦って育てるものではないし、タイミングも大切だ」
 ―風力発電の方向性は。
 「三重県の青山高原に建設中のウインドパーク笠取は、11年2月の第2期分、2千キロワット風車9基(最大出力1万8千キロワット)の運転開始に向け、今月下旬から据え付け工事を開始する。次の展開は、筆頭株主である第三セクター、青山ウインドファームの増設工事だ。2千キロワット風車40基(最大出力8万キロワット)を開発する計画で調査を進めている」
 ―情報通信事業は。
 「NTTやKDDIの大手事業者が、IP(インターネットプロトコル)電話とインターネット、光テレビのトリプルプレーで攻勢をかける中、CATVは地域密着で満足できるコンテンツを低価格で提供しなくてはならない。そのため機材の共同購入やコンテンツの共同仕入れを可能にする持ち株会社・コミュニティネットワークセンター(本社名古屋市東区)を立ち上げたのであり、今後もCATVの付加価値を上げる方針に変わりはない」

 

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