「トップ登板」ジェイテクト社長・井川正治氏

更新日:2010年 8月18日 (水)

100818Ikawa.JPG

「為替動向が懸念材料。85円が続けば計画見直しも」と語る井川社長

 トヨタ系自動車部品メーカーのジェイテクトの新社長に井川正治氏が就任した。08年秋のリーマンショック、世界同時不況のあおりで2010年3月期まで最終損益で2期連続の赤字を計上。今期はV字回復をめざす。井川社長に就任の抱負や新興市場戦略などついて聞いた。
 ―社長就任以来、部下の育成を呼びかけている。
 「社長になったから、言っているわけではない。部下を育てるには、部下にチャレンジさせなければならない。チャレンジするには、(部下自身が)自分で考え、自分で行動しなければならない。上司は時に『もっと高い目標を持ったらどうか』などと部下に対してアドバイスすることも必要だ。(考えずに同じことを続ける)習慣は楽。自ら考える癖を持たせることが大切だ」
 ―自動車向けのステアリングやベアリングなどが好調で、4~6月期は増収増益。通期見通しも売上高を上方修正したが、利益は据え置いた。
 「北米、欧州事業とも再生に向けて工場を閉鎖するなど損益分岐点の引き下げに取り組んでいるが、為替動向が懸念材料だ。1ドル90円で予算化しているが、85円が続けば、(収支計画など)見直さなければならない。北米、欧州とも通期で黒字化できる、と明確に言える状況ではない」
 ―工作機械の需要も回復している。
 「工作機械の需要そのものは戻りつつあるが、ピーク時に比べれば4~5割程度の水準だ。需要も中国中心で国内の需要は低い。いかに再生していくかがカギだ」
 ―完成車メーカーからのコスト削減要求も厳しい。
 「材料の置き換えを含め過剰な仕様を見直しているほか、部品単体に加え、システム全体でコストの抜本的な見直しを図ることができないか、という切り口で対応する。また、世界戦略を遂行するうえでも、それぞれの地域の市場ニーズに合った製品開発が必要で、中国、インドなど地域によっては、機能重視の製品開発も求められている。中国のテクニカルセンターを拡充しているのも地域ニーズに合った製品開発を加速するためだ」
 ―豊田工機と光洋精工が06年に合併しジェイテクトが発足して5年目。社内の融合は進んでいるか。
 「(豊田工機の主力事業だった)工作機械のベアリングが、旧光洋精工のベアリングになった。徐々に融合が進んでいるともいえるが、両社の開発陣が協力して、まったく新しい製品が生まれたかといえば、そうでもない」

 

中部経済新聞の記事がスマホで読めます

2010年 8月18日の記事一覧

ニュースカレンダー

読み込み中...

過去の記事はこちらのページからご覧ください。

カテゴリー一覧

新聞の記事などについてのお問い合わせは、以下までお電話下さい。
中部経済新聞社 編集部
TEL : 052-561-5212

皆様の生の声をお聞かせ下さい。
記事に対する意見・ニュース提供

 

現在の位置:ホーム > ニュース > 2010年8月 > 18日 > 「トップ登板」ジェイテクト社長...