太田雅晴中部鋼鈑社長 機械メーカーに直売り

更新日:2010年 8月10日 (火)

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「販売があってこそ、お客さんがあってこその商売」と語る太田社長

 中部鋼鈑の社長に、太田雅晴氏が就任した。主力の厚鋼板は国内需要の伸びが見込めず、単価も下落している。主原料となる鉄スクラップの価格高騰も不安材料。厳しい事業環境が予想されるなか、どう成長の道筋をつけるのか。太田氏に今後の経営方針を聞いた。

 ―新体制の経営方針は。
 「業界の変化は激しいが、製造業であるからには、受注のボリュームを確保していきたい。まずは売れなきゃいけない。販売があってこそ、お客さんがあってこその商売。厚板というと、高炉のイメージが根強い。『電炉厚板』を広く認知してもらえるようにしたい。それなりの量がないとコスト削減もできない。販売価格が下がっても順応できるような企業体質を構築したい」
 ―今後の成長戦略について。
 「エンドユーザーを開拓し、販売数量を拡大していく。これまでは溶断業者を通じて、エンドユーザーの建設機械メーカーや産業機械メーカーに供給してきた。今後はエンドユーザーに直接売り込んでいきたい。かねて高炉はエンドユーザー、電炉は店売りという販売形態があったが、今は障壁が低くなっている。電炉厚板は品質については高炉と同等。納期も高炉よりフレキシブルに対応できる。昨年夏に圧延ラインを刷新したが、サイズの大型化でお客さんが使いやすくなった。供給を増やしていきたい。コストに関しても需要家ニーズにあわせていく」
 ―厚鋼板は価格競争が厳しくなる。単価下落にどう対応するのか。
 「従来の考え方だとコストダウンは難しい。製造プロセス、つくり方の見直しに踏み込まないといけない。現在の多種多様な小ロットの受注生産の手法はロスがないとはいえない。お客さんのニーズをみながら、汎用品については受注前にまとめて生産し、在庫を持つことも検討したい。今回の圧延ラインの刷新で生産性が高まる。量を集め、メリットを最大限引き出したい。マーケットは厳しいが、ピンチじゃなくチャンスと捉えて前向きに取り組んでいきたい」
 ―海外需要取り込みに向けた輸出拡大は。
 「国内需要の伸びが見込めないなか、海外に目を向けるのは当然。ただ、相当安い値段で出さないといけない。円高もマイナス要因。限界コストをクリアできるかどうかだ。まずは国内で低コスト生産を定着させたい」
 <プロフィル>1974年(昭和49年)慶大文卒、同年中部鋼鈑入社、03年取締役、07年常務。10年6月から社長。愛知県出身。58歳。趣味はゴルフ。

 

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