「トップ登板」中央発條社長・髙橋德行氏

更新日:2010年 8月 3日 (火)

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「素性のいい設計がキーワード」と語る髙橋社長

 中央発條の社長に髙橋德行氏が就任した。トヨタ自動車の技術畑出身という経験則を背景に、設計から生産まで一貫したモノづくりに一家言を持つ。自動車業界が目まぐるしく変化するなか、いかに経営のかじ取りをするのか。髙橋氏に今後の成長戦略を聞いた。
 ―新体制の経営方針は。
 「中発の国際競争力を高める。モノづくりの会社として製品力、技術力そのものを向上させる。足回りの重要部品を扱う点で、品質面の信頼性にこだわり、絶対に安心して使ってもらえるようにする。価格競争力も追求する。原価低減を進めながら、新技術を採用し、現場力を強くしていく。こうした競争力を前提に、グローバル展開力を身につけたい。競争力と言っても、実際に取り組むのは社員一人ひとり。社長には社員をやる気にさせる責任がある。新しいことにチャレンジしてもらい、活力に満ちた環境をつくりたい」
 ―価格競争力の強化策は。
 「部品の設計段階からシンプル、スリムにこだわる。設計者がつくり方まで考えて設計すれば、初期の段階でいろんなムダや問題点を省ける。現場には『素性のいい設計をしなさい』と発破をかけている。真っすぐな枝は真っすぐに伸びるが、曲がった枝は矯正するのに手間ひまがかかるし苦労する。結果的に品質も損ねる。課題は減らすことが大事。解決するより、まずは減らすことだ。素性のいい設計がキーワードになる」
 「たとえば、ある部品をつくるのにプレスだけで済むような設計にする。そうすると機械加工がいらなくなるし、新しい設備もいらなくなる。当然、今までより低コストでつくれるようになる。設備も設備メーカーに丸投げせずに、まずは自分たちでやってみて、競争力のあるラインをつくる。設計の声を生産に反映させ、設計から生産まで一貫したモノづくりをする。新興国の労務費や現地材料が安い、という条件はどの会社にとっても同じこと。日本の技術力の強みを生かし差別化したい」
 ―新興国の需要が拡大しているが、今後の戦略について。
 「今ある拠点を強化していく。来年以降、タイ、インドネシア、中国の工場の能力増強を検討する。そのためにも、部品の競争力を高め、他流試合で勝たないといけない。他の国への進出は今のところ考えていない。経営資源を集中し、新興国事業を盤石にしたい」

 

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