MIEコーポレーション社長 永井 賢治氏

更新日:2010年 1月28日 (木)

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「ものづくりの原点を見つめ直し、実態に即した経営を推進する」と永井社長

 MIEコーポレーションは1月1日付で、取締役副社長執行役員だった永井賢治氏が社長に就任した。同社が三重琺瑯(ほうろう)だった1969年に入社し、一貫して営業の最前線を走ってきた生え抜き。「中期計画を早期に練り直し、難局を乗り切りたい」と話す永井社長に抱負や方針を聞いた。
 ―社長交代は急だった。
 「水口尚之前社長は数カ月前から体調不良を訴えておられた。15年間務められ、高齢なこともあり、期の途中に交代を決断されたようだ。厳しい経済情勢の下で引き受けたからには、足元を見つめ直し、経営と組織体制固めに努めたい」
 ―業界の現状をどうみる。
 「プラント向け配管業界は設備投資に依存しており、一昨年来の同時不況の影響をもろに受けた。石油化学コンビナートや製紙パルプなど装置産業は軒並み投資をストップし、建築や運輸関連向けも控えた。供給過多や競争激化、販価下落と厳しい状況が続いる」
 ―現在の事業展開は。
 「各社とも競争力を強化しようと海外生産拠点やOEM調達が進み、それが国内に入ってくる。生産調整も追い付かない状況に陥っている。ニッケル価格(LME)は08年5月がピークで24・5ドル。09年前半には4ドルに下がり、現在は8・5ドルに戻っている。在庫は4千トンだったが、現在のLMEは15万8千トン。中国にもそれに匹敵する在庫があるが、海外需要。原材料価格は低水準だが、それ以上に需要が落ち込み、数量ベースで30%以上、価格はそれ以上でダブルパンチ。この傾向は1~3月も続くだろう」
 ―どう舵を切る。
 「汎用品ではなく、高付加価値の新素材分野で、ものづくりをやっていく。今後の成長産業の見極めは難しいが、石油化学産業も生産品を転換しているので、従来のステンレスより耐食性のある素材に対応させる。新造船は止まっているが、豪州やインドネシアで新しいガス田開発が活発。これを運ぶ船舶は将来、必要になるため、需要は見込める」
 ―海外展開はどうか。
 「メイドインジャパンでなく、MIEブランドを売っていく。作っているのは中国のOEMでもいいが、ブランドをアピールする。われわれが品質保証すれば採用しようという声は強い。こうした分野で内需が立ち直るまでの落ち込みをカバーしたい」
 ―新計画のテーマは。
 「空洞化しているものづくりを、どういう観点から再生させるかだ。ステンレスにこだわらない新素材、たとえば非鉄分野などの新しい市場を模索したい。取り組んでいくために、加工技術を蓄積する人材、とくに高齢者を有効活用して内部体制を強化していく」

 

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