名古屋銀行頭取 簗瀬悠紀夫氏 創立60周年、20年先をにらんで

更新日:2009年 12月 1日 (火)

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「金融仲介業を通じて地域貢献したい」と梁瀬頭取

 名古屋銀行は6日、創立60周年を迎える。この60年間、名古屋、愛知の経済発展と歩調を合せるように着実に歩んできた。90年代後半の金融不況の際、不良債権の痛手から近隣のライバル行との合併やメガバンクの傘下に入る―などの道を選んだ地銀も少なくなかったが、独立独歩の経営を堅持。今、再び100年に一度といわれる経済危機に突入、営業地盤の名古屋、愛知経済も不況の真っ只中。簗瀬悠紀夫頭取に60周年の感想、足元の経済環境、次の10年、20年の経営方針を聞いた。

 ―足元の経済情勢から。
 「取引先の中には、『ハイブリッド車(HV)向けの部品がHV車種の拡大で4倍も増え、めちゃくちゃ忙しい』という声もあるが、設備関連、個人消費関連業種は総じて厳しいようだ。先行き不透明感から企業は設備投資を抑制し、売上高減少で資金ニーズもなかなか出てこない。依然厳しいというのが実感だ」
 ―事業性融資、住宅ローンの返済猶予に応える努力義務を課す「中小企業金融円滑化法案」が可決した。
 「本部、支店で企業再生・支援チームをつくっており、景気の悪化に伴って増員している。住宅ローンの返済条件の見直しなども真摯に対応している。(法施行の趣旨を鑑みて)これまで以上に態勢を充実させていこう、と思っている」
 ―三井住友銀行、十六銀行、大垣共立銀行、百五銀行などの名古屋攻勢は続いている。
 「新店を出された地域など局地的には激しい競争となっているが、当行は県内103カ店という面の力がある。県内の銀行の店舗数も旧東海銀行と旧三和銀行が合併(旧東海は合併後に県内の店舗を縮小)する前に比べれば、過剰とはいえないと思っている。競争激化が顧客サービスの充実につながればと思う」
 ―60周年を機に新しいブランド戦略として「絆をつくる、明日へつなぐ。」というスローガンを掲げた。
 「現金自動預け払い機(ATM)はじめ業務の機械化、IT化で利便性が高まる一方、人と人が接する機会が希薄化している。テレビCMに登場するうさぎさんのようにお客様のニーズをじっくり聞くことで絆が生まれる」
 「60周年を迎えてあらためて思うのは、先輩から後輩へ、お客様と顔の見える関係、絆を大切にするDNAを教え、伝え続けてきたからだ。地域にも恵まれた。行訓(良いサービス=現代版CS、良い人=同コンプライアンス、良い経営=同ガバナンス)の訓の字は、『言葉に川』で構成される。川は途中で蛇行しようが、途切れることはない。最初は理解できなくても繰り返し唱えることで、体に沁み込み、無意識に口ずさみ行動できる。次の60年も、金融仲介事業を通じて地域のお役に立てる銀行でありたい」

 

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