豊和工業社長 坂野和秀氏 黒字定着への対策は

更新日:2009年 8月28日 (金)

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「本社の鉄道沿線の土地は価値がある。何らかの開発を提案したい」と坂野社長

 2009年3月期に2期連続最終赤字となった豊和工業。収益構造の抜本改革を図るべく、一般ビル用サッシからの撤退、取締役人数の大幅削減、早期退職の募集などを矢継ぎ早に断行した。坂野和秀社長に黒字定着に向けた取り組みと手応えを聞いた。

 ―景気実感はどうか。
 「工作機械受注(日工会ベース)は70%以上の減少が続き、現状は暦年4千億円を切るレベル。半導体関連や中国などが良いと聞くが、工作機械になかなか波及してこない。実感は底が続いている感じだ」
 「当社の自動車ライン向け専用機は4月に金額ベースで約10億円の大口案件を受注した。現場には徐々に仕事が出てくるが、工作機械部門はまだ人に余剰感がある。撤退を決めた一般ビル用サッシは既往物件の受注減少が想定ほど出なかったため、8~9月はサッシ生産がタイト。一時的に稼働率を上げるため、工作機械部門から十数人を応援に出して対応している」
 ―早期退職に200人弱が応じた。
 「建材部門からが一番多く、工作機部門も同程度あった。現状の人員規模1千人強は適正水準と思っている。これに合わせ、7月から従来の4事業部を特機事業部と機械事業部の2事業部に組織を集約している」
 ―中期計画初年度の今期、黒字転換を目指している。
 「単体ベースで売上高180億円(前期比25%減)で利益を出す体質にしたい。損益分岐点引き下げのターゲットは170億円程度。人件費削減は一通り終わり、あとは計画値の売上高をどう達成するか。(今期唯一増収を見込む)特機事業は、火器が防衛省向けで増えるほか、豪州市場の開拓を強めている」
 ―保有不動産の有効活用は。
 「本社工場は敷地が約7万坪(約23万平方メートル)あるが、全部活用しきっておらず、特に鉄道沿線の土地は価値がある。中期的な観点からもできるだけ有効利用したいと考えており、コンサルタントを導入して何らかの開発を提案していくことになる」

 

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