「生産コストの削減を進める」と話す吉村社長
エナジーサポートの社長に日本ガイシ出身の吉村亜東司氏が就任した。主力の電気機器関連事業は、電力会社向け電気機器の取り換え需要で賢調な推移を予想。一方、計測機器関連事業では引き続き苦戦が見込まれ、厳しい環境下での登板となった。今期、前期比4・0ポイント増の売上高営業利益率5%達成を目指す吉村社長に、コスト削減策などを聞いた。
―景気が落ち込んでいる中での就任だが。
「売上高の約6割を占める電力会社向け電気機器分野は、老朽化している機器の更新で安定した需要を見込んでいる。一方、民需向け電力機器分野と計測機器関連事業は、自動車、電子関連企業の設備投資意欲が落ち込んでいることもあり、今年中は良くならないとみている」
―中期経営目標で売上高営業利益率を5%に引き上げる目標を掲げている。
「早期の目標達成を目指しているが、市場環境の回復が遅れる現況では、今期の目標到達は難しくなってきた。まずは着実にコスト削減を進めていく」
―コスト削減策は。
「倉庫機能を担う『配膳センター』の新設計画を進めている。現在詳細を詰めているが、10年末の完成、11年度の稼働開始を目指している。本社工場の敷地内に分散している部品などを集中管理する設備を整備するとともに、工場内の物流を見直し、部品などの移動距離を短縮することで生産性の向上を見込む」
「並行して重要部品を生産する企業30~40社を中心に、コストダウンをお願いする。一方的な要請ではなく、部品会社側からも提案を出してもらい、一体になって改善を進めていく」
―今後の重点施策はどうか。
「『自動開閉器』などの高付加価値製品を強化し、既存市場を着実に伸ばしていく。将来的には省エネルギー関連製品が主流になると予想され、現在技術部門が調査を含め、研究開発に着手している段階。需要が見込まれる分野に力を注いでいく」
プロフィル よしむら・あとし 1975年(昭和50年)日本大学生産工学部卒、日本ガイシ入社。07年執行役員。08年エナジーサポート取締役。岐阜県出身。57歳。