百五銀行頭取 上田豪氏 チャレンジ精神で業務革新

更新日:2009年 7月23日 (木)

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「守るべき伝統は守り、新しいものにも挑戦していく」と上田頭取

 百五銀行の新頭取に6月、上田豪氏が就任した。創立130周年を誇る歴史ある金融機関として、地域経済を支える役割が一段と高まっている。「自主独立」「自由闊達」が信条という上田頭取に経営方針などを聞いた。

 ―厳しい経済情勢下での登板となった。
 「政府の緊急経済対策効果も表れ、これからしばらくは景気も若干上向くのではないか。しかし、その先については未知数。雇用情勢や家計所得、企業の設備投資など不透明な要素が少なくないからだ。特に製造業が集積し、輸出主導型の東海地区にとっては米国経済の回復動向がひとつのポイントになる」
 ―経済危機で金融機関の役割が再認識された。
 「三重県内を中心とする(中小企業向け)緊急融資は当行だけで約630億円(承諾ベース)。他の金融機関を含めると、およそ2000億円(同)の十分な資金が供給され、倒産件数の増加を抑えるなど一定の役割を果たせると思う」
 ―どんな舵(かじ)取りをする。
 「創業以来貫いてきた堅実経営の姿勢に変わりはないが、守るべき伝統は守り、新しいものにも積極的にチャレンジしていきたい。時代の変化にスピード感を持って対応していくことが大切だ」
 ―課題は。
 「ビジネスプロセスをもう一度見直すよう各部署に指示しており、来年度からスタートする新中期経営計画の3年間で仕上げていく」
 ―その中で重点テーマは。
 「お客様に対してしっかりとコミュニケーションをとること。個人、法人を問わず意思疎通を充実させ、ニーズを吸い上げて迅速に対応する体制を作り上げていきたい。そのためにはお客様に会う時間や面積を広げることが大切。支店長による約1万軒の取引先訪問活動を昨年実施したのもその一環で、今後も継続する」
 ―愛知県を重点市場に位置付けている。
 「愛知は魅力的で奥の深い市場。新規出店やM&A、事業承継相談対応など当行の強みを生かして市場開拓していきたい」
 ―来年3月には証券子会社が開業する。
 「津市内に営業本部を立ち上げ、1年以内には北勢地域と南勢地域へも営業拠点を設置する。証券化による資産運用の流れは今後も続くし、地域のお客様に専門家として対応する証券子会社に期待している」

 プロフィル うえだ・つよし 1974年百五銀行入行、03年取締役、07年常務、09年6月頭取就任。関西学院大経済学部卒。三重県多気町出身。58歳。自主独立、自由闊達が好きな言葉。趣味は絵画鑑賞とゴルフ。

 

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