郷鉄工所社長 中橋昇氏 黒字化へ事業部制導入

更新日:2009年 7月22日 (水)

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「黒字体質を構築し、全社員で喜び合える会社にしたい」と中橋社長

郷鉄工所は6月26日付で、中橋昇取締役が社長に昇格した。9年ぶりのトップ交代で、難局打開と将来の成長を、25年ぶりの生え抜き社長に託す。「前3月期は残念ながら赤字決算。まずは黒字体質の構築が最優先課題」と語る中橋社長に経営方針を聞いた。

 ―5月の決算発表時では社長交代の予定はなかった。
 「立石勲前社長は昨年暮れに退任の意向を示していた。その後決めかね、株主総会後の取締役会で急きょ交代を決断した。立石氏は常勤社長でなかった。社長はやはり、本社に軸足を置いて陣頭指揮すべきで、生え抜きを抜てきしたらどうか、との声が社内にあった。ただ、私が後任に選ばれるとは思ってもみなかった」
 ―会社を取り巻く状況はどうか。
 「大変厳しい。過去の不況では、一部製品の売り上げが落ちてもカバーできる製品があった。だが、今回は全製品が落ち込んでいる。主力のライニング製品は受注が激減しており、今年に入ってから雇用調整助成金を活用して週に1日、休業している」
 ―前期は6期ぶりの赤字。収益改善策は。
 「ライニング製品は、内製化して利益を出せるようにする。そのための設備投資を行う。橋梁は価格競争が激しいので、コスト削減を強化して収益改善を図る。受注、売り上げの確保には品質が大事。CS重視、クレームゼロに全社一丸となって取り組んでいく」
 「人員削減は避けたいが、今後どうするか検討する。本社工場の敷地4万坪のうち約1万坪が遊休地化しており、収入確保のため、賃貸を考えていきたい。8月をめどに製品ごとの事業部制に組織変更し、顧客ニーズへの迅速対応とコスト削減を推進していく。遊休地の有効活用や新しい事業を模索する開発事業部も設ける」
 ―目標は。
 「今期に黒字転換する目標を立てているが、今の経済情勢では難しいかもしれない。だが、赤字幅を縮小させるなど、上向きの結果を残したい。3年間で赤字に陥らない強い企業体質をつくる。しばらく、社員には苦労をかけるが、早期に全社員で喜び合える会社にしたい」

 <プロフィル>なかはし・のぼる 1964年(昭和39年)岐阜県立大垣工業高校卒、同年郷鉄工所入社。98年取締役、04年常務、05年取締役兼執行役員を経て今年6月26日に社長就任。岐阜県垂井町の知的障害者施設「社会福祉法人あゆみの家」の理事長を務める。大垣市出身。65歳。

 

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