ホシザキ電機 坂本精志社長 海外売上高7百億円へ

更新日:2009年 1月 9日 (金)

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「成長性が見込める海外で伸ばしていくしかない」と語る坂本社長

 業務用製氷機の世界トップメーカー・ホシザキ電機は昨年十二月、東証・名証一部に同時上場した。国内厨房(ちゅうぼう)機器市場が少子高齢化で頭打ちとなる中、いかに新たな収益の柱を育て上げるのか。坂本精志社長に、上場の狙いや今後の経営方針などを聞いた。

 ―ホシザキブランドの特色は。
 「北は北海道から、南は沖縄まで全国十五の販売子会社と約四百四十五カ所の営業拠点をもつ。他人まかせではなく、自分で作って、自分で売る直販体制が強みだ。国内の直販比率は六割を超え、保守・修理サービスも自前で手がけている。多くの人員を抱えるリスクがある半面、きめ細かいサービスを提供できる。現在のような不況下でも、落ち込み幅をより小さくできる利点がある」
 ―現預金は約六百億円と潤沢。景気後退の局面で株式公開する意図は。
 「国内は少子高齢化が進み、もう右肩上がりは望めない。今のままだと必ずジリ貧になる。成長性が見込める海外で伸ばしていくしかない。ただ、自前ではスピードが遅すぎる。M&A(企業の合併・買収)や提携でのネットワークを広げるうえで、いずれ資金調達の必要性が出てくる。また、上場効果で知名度を高め、いい人材をとれるようにする。企業は<人>次第。数ではない」
 ―海外市場の展開は。
 「業務用製氷機は、米国ではナンバー2になったが、欧州のシェアはまだ%台前半。中国にいたってはまだヒヨコだ。これまでは製氷機一本やりだったが、今後は業務用冷蔵庫や食器洗浄機など製氷機以外のものを伸ばしていく。(昨年九月に買収したデンマークの業務用冷蔵庫製造大手の)グラムコマーシャルのように相乗効果が見込めるM&Aを積極的に実施する。二〇一二年十二月期の海外売上高を七百億円(〇七年十二月期は約四百五十億円)に引き上げたい」
 ―国内市場の立て直しは。
 「より付加価値の高い製品を投入していく。インバーター制御の冷蔵庫など『省エネ』や『環境』というテーマで各社がしのぎを削るようになる。営業体制も見直す。これまでは小規模店舗を統括する第一事業部、外食チェーンなど大規模顧客を担当する第二事業部があったが、第二事業部の中に 1・食品加工会社など食品関連 2・ケータリング 3・外食チェーン・ホテル・商業施設など―の三つの部門を設けて、新しい分野に提案できるようにする」

プロフィル

 さかもと・せいし 1959年(昭和34年)慶応義塾大学工学部機械科卒、ホシザキ電機入社。60年取締役、64年専務、87年星崎工業(現ネスター)社長などを経て05年から社長。愛知県出身。71歳。

メモ

 業務用製氷機で国内シェア70%、業務用冷蔵庫50%、食器洗浄機46%。08年12月期の連結業績は売上高が前の期比1.6%減の1754億円、経常利益が2.8%減の94億9千万円、最終利益が19.4%増の42億3000万円(見込み)。従業員数9860人。本社豊明市栄町南館3の16。

 

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