シイエム・シイ 龍山真澄社長に聞く 新製品発売を一貫支援

更新日:2008年 12月 2日 (火)

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「トヨタ向け収益は確保しながら、発売支援を一気通貫で行うビジネスモデルを構築したい」と語る龍山社長

 取扱説明書や販促ツールなどの製作を手がけるシイエム・シイ(本社名古屋市中区)は、四日にジャスダック市場に上場する。印刷・製本業から川上のマーケティング事業へと業容拡大してきた同社。龍山真澄社長に、上場の狙いや今後の展開などについて聞いた。

 ―事業の特徴は。
 「マーケティング事業で三本柱を構築している。一つは、自動車などの製品取扱説明書や修理書の企画・編集で、売上高構成比率(連結ベース・〇八年九月期)の約48%を占める主力事業。二つ目は、取扱説明書の商品知識を生かした、顧客先従業員に対する商品・販売教育。もう一つは、販促やイベント運営だ」
 「取引先は、中部地域の大手製造業が多い。特に、トヨタ自動車は前期実績で売上高の45%を占めている。トヨタの日進研修センター(日進市)内には、当社の技術情報企画部百七十六人が専属で修理書などを製作している」
 ―トヨタは減速感が鮮明になっている。
 「(マニュアル書が必要な)新車やモデルチェンジは継続して市場投入されるもので、生産・販売台数に大きく左右されるものではない。とはいえ、収益のウエートが一社に偏重するのはリスクも高い。トヨタ向け収益は維持しながら、新しいビジネスモデルを構築したい」
 ―具体的には。
 「商品・販売教育をはじめマスコミ対応など、新製品の発売支援を一気通貫で行う体制を確立したい。PR会社などとの提携やM&A(企業の合併・買収)を視野に入れている。また、各種説明書は紙媒体からウェブやDVDに移行しているので、これらのノウハウを持った映像会社などとも提携したい」
 ―上場の狙いは。
 「三年前に株式公開準備を始め、全社一丸となって上場を目指してきた。市況が不安定だから延期するのではなく、上場によって、これまで高めてきた士気を維持したい。また、この業態は人材がすべて。公開企業の方が優秀な人材を全国区で獲得できる、と判断した。不安定な市況はいつまでも続くわけではない。愚直に独自のビジネスモデルを推進していく」
 ―調達資金の使途は。
 「印刷設備の更新時期でもあり設備資金に四億円、原価計算などの基幹システムの再構築に三億円を充当する計画だ」

 プロフィル たつやま・ますみ 1977年(昭和52年)愛知学院大学法学部卒、同社入社。93年取締役東京事業部長、96年常務東京本部長兼第2営業本部長、2002年から現職。富山県出身。56歳。

 メモ 1962年(昭和37年)名古屋レミントンランド・マイクロフィルムサービスとして設立、89年現社名に変更。2008年9月期の連結業績(見込み)は、売上高130億4300万円、経常利益億6000万円。従業員数555人(前期末時点)

 

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