トヨタ紡織 豊田周平社長 今後の事業展開は

更新日:2008年 10月16日 (木)

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「知恵を出さないとやっていけない状況。それをチャンスととらえてやっていく」と話す豊田社長

 トヨタ紡織は今年、創業九十周年の節目を迎えた。一九一八年、豊田佐吉翁がトヨタグループの発祥会社「豊田紡織」を立ち上げ、一時、トヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)との合併などの曲折はあったが、その流れをくみ、現在では内装システムサプライヤーとして、グループの中核を担っている。急速に悪化している世界の自動車市場への対応、今後の事業展開などについて、豊田周平社長に聞いた。

 ―創業九十周年を迎えた。
 「佐吉が織機を開発し、その機械を商業的に評価するために『豊田紡織』を創業した。会社は創立当初から品質を常に意識していた。その思いは、脈々と我々のDNAとして残っている。繊維事業は浮き沈みがあったが、良い時期はトヨタの設立にも関わり、名誉会長(トヨタの豊田章一郎名誉会長)からも『グループの礎だから』というお話もいただいた」
 ―急激に世界経済が悪化している。
 「(アラコとタカニチとの合併後)この四年間は拡大しながら足元を固めるため、取り組んできたが、今の下降局面によって、さらに問題点が表面化してくる。こうした問題点を改善していかないと、創業百年までの次の十年に、しっかりとした会社にならないと思っている」
 ―九月の米新車市場は十七年ぶりの低水準となった。
 「インパクトは大きい。今の状況を見ていると、さらに悪くなる可能性がある。これまで積極的に投資してきたが、相当抑えてやっていかないといけない」
 ―トヨタが米国の生産体制を再構築する。
 「一刻も早く対応できるようにしていきたい。トヨタがインディアナ工場で生産するSUV(スポーツ用多目的車)『ハイランダー』向けは、合弁会社のトリムマスターズ社の工場を使うことになるだろう」
 ―今後、重点的に取り組むことは。
 「実力を上げていくこと。技術的な実力、競争力のある原価で作り込む実力、先を見た製品開発の実力、調達力だ。部品は現在、内製が約二割で約八割は外部から調達している。調達力を上げることが我々の実力を上げることにつながる」
 ―一一年のポーランド工場稼働で、欧州にも生産拠点ができる。
 「これで世界四極体制は一応整う。ただ、業界大手のJCI社と比べるとまだまだ。生産、開発拠点も相当の差がある」

 

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