「パーク栄は本気でやっていく狼煙だ」と話す中西氏
三井住友銀行は十三日、名古屋・栄に情報発信拠点「SMBCパーク 栄」をオープンした。三月十七日に二店同時オープンした池下支店、一社支店に続く拠点展開。さらに九月には赤池支店、岡崎にも法人営業拠点を開設する計画だ。また、中小企業の経営課題に対する解決手法を提案する「名古屋法人ソリューションセンター」も今春本格稼動。総勢三十人の精鋭が海外進出や事業承継などのソリューションサービスを提供する。東海地区に経営資源を再び投入するねらいについて、担当の中西智・常務執行役員に聞いた。
―東海地区で拠点開設など再投資に踏み切る背景は。
「公的資金の返済で攻めに転じようと策定した中期計画の中で、三大都市圏で店舗ネットワークが希薄な東海地区に経営資源を重点的に振り向けることを決めた。また、当地の経済は好調で企業業績も堅調に推移しているほか、個人の資産運用ニーズも高い」
―東海地方は、旧東海銀行の地盤を引き継いだ三菱東京UFJ銀行のシェアが圧倒的に高い。差別化できる点は。
「スピード、先進性、提案能力の三つだ。中小企業のオーナーさんにとってみれば、審査が通るか否か、第一次回答をスピーディーにお伝えし、親身になって提案させていただくことが何よりも大切だ。スピード感については、手ごたえを感じている。名古屋で大半の融資審査の判断を下すことができるようになっているほか、名古屋法人ソリューションセンターの新設によって、海外進出や事業承継含めた事業再編など、さまざまな要望にスピーディーに応えることができる」
―歴史的にみても、トヨタ自動車との関係が深い。
「輸送用機械業種でいえば、中堅・中小の企業さんはまだまだ未開拓。岡崎市に法人営業拠点を開設するのも中小の自動車部品メーカーさんなどとの取引拡大がねらいだ」
「きょうM名古屋・栄に(情報発信拠点の)『SMBCパーク栄』をオープンさせていただいたが、広くSMBCを知っていただく窓口になればと思っている。名古屋で本気でやっていくという狼煙(のろし)だ。二〇一〇年までに東海三県の店舗網を倍増(倍増後二十店程度)する計画を着実に進めていくが、それで決して打ち止めということではない」