展示内容 建築総合展 NAGOYA 2009 開催レポート

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名古屋市千種区の名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)で10月8日(木)~10日(土)「建築総合展NAGOYA2009」が開催された。
ここでは、会期中3日間の開催レポート致します。

「安全な住まい」「安心の暮らし」を実現する技術や商品の展示が目立った。先日、日本列島を襲ったばかりの台風18号は自然の破壊力を改めて見せつけ、今年8月に発生した駿河湾震源の地震でも被害が出た。大地震発生の懸念が続いている東海地方は地震対策に関心が高い。会場でも耐震技術や商品には注目が集まっている。

「とにかく安く、命を守ることに特化した」と自社の木造軸組耐震シェルター「剛健」をアピールする宮田鉄工(岩倉市)の宮田不二一社長。剛健を既存住宅の1階の1室に組み込めば、家屋自体が倒壊してもその部屋だけはつぶれることを防ぐ。ベッド2台が入る広さがあり、10トン以上の荷重に耐えるため、寝室に設置したら睡眠時も安心だ。設置費込みで30万円と低価格で、1日で設置できる短工期。間伐材を使ったエコ商品でもある。

住宅部材卸や屋根・壁の改築工事などをする森口健商(名古屋市昭和区)は、軽量屋根での地震対策を紹介。「重い屋根は倒壊の要因になる」(同社の吉田秀輝氏)ため、瓦と比べて重量が3分の1~8分の1と軽い鋼板や樹脂材、繊維材、細かい天然石を固めてつくる屋根材を薦める。本物の瓦そっくりのデザインも用意した

日本住宅耐震補強(名古屋市北区)は「アイワン工法」という住宅の外側に金属の棒を取り付けて補強する耐震工法を展示。「生活しながら施工できる」(同社の加藤昭政氏)と売り込む。

朝日建設(豊田市)は、2階建て木造住宅の柱と梁の接合部に斜めに制震装置「マック・ワン」を取り付けて耐震化する技術を紹介している。

会場内セミナースペースでは、朝から夕方まで5つのセミナーを開催した。東海EC(名古屋市瑞穂区)の野口将治氏は「安全・安心・快適の3拍子そろった住宅とは」をテーマに「『自然災害に強い』ことは1つのポイント。『間取り変更に対応』など、世代を超えて住むことができる住宅」などと説明した。

その他にも、環境配慮や省エネなどの最新技術・商品が並び、来場者は「新時代への提案」にふさわしい展示に高い関心を寄せていた。

窓ガラスに吹き付けて遮熱性能を高める「フミンコーティング」を施工するのは都工業(豊田市)。熱を吸収する特殊な膜を形成し、夏は冷房の使用量を抑え、冬は室内の暖房熱を逃げにくくし、「冷暖房費が少なくて済み、結露も抑える。電気代節約になるエコ商品」(営業管理部の兼松正登氏)とアピールする。豊田市役所庁舎などで施工実績があり、さらなる受注を狙う。

都心部の環境対策として普及する屋上緑化商品を売り込むのは四国化成工業(香川県)。今春発売した「グリーンシェード」は、雨水も貯める貯水槽と組み合わせた大きな鉢の上に軽量のスチールの骨組みが広がり、植物が骨組みをつたって伸びて約4平方メートルを緑化する。定価は1基12万円。「施工は不要で置くだけ。敷地が100平方メートル以下なら割安で、水やりも少なくて済む」(同社の日高拓生氏)とメリットを挙げる。土が少なく、全体として軽いのも特長だ。

全国タイル工業組合(名古屋市東区)は接着剤張りのタイル施工法を実演する。施工が簡単で、意匠生が高い複雑な表面形状のタイル使用も可能になり、「セメント系のモルタル張りよりもCO2排出量を約24%削減できる」(同組合の大井川正城氏)と環境面の優位性も訴える。

左官業のクレーベン(名古屋市中川区)は調湿や断熱、消臭機能などをもつ自然素材の土壁を並べ「庭に捨てたとしても有害物質がなく、自然にかえる」(中川喜誉治社長)とアピール。ガラス瓶の一部を壁に付けてデザインのアクセントにしたり、ガラス瓶を原料に混ぜて暗闇でも光る蓄光材をつくるなど、環境に配慮したリサイクル商品も紹介する。

最終日は9300人が会場を訪れ、3日間の来場者合計は3万200人となった。出展した99社・団体が最終日もユニークな展示で技術や商品をアピール。耐震などの性能面だけでなく、豊かな暮らしを演出するバラエティーに富んだインテリア商品もたくさん紹介されていた。

シンコール(名古屋市中川区)は粘着剤付きでシールのように簡単に壁に貼ることができる壁紙「ベルビアン」を売り込んだ。550種もの色・デザインを用意し、様々な建築物に対応する。また、「見せるためのクロス(壁紙)」(同社の中村博氏)という壁紙はまるで絵画のよう。複数種の壁紙を1つの壁に使うとき、継ぎ目の上に取り付けてその部分をおしゃれに隠す「クイックジョイナー」は「壁の使い分けが柔軟になる」(同)と見本を示していた。

インテリア商社のサンゲツ(名古屋市西区)はカーテンや床材などの豊富な商品を披露。塩化ビニール製の畳風フロアタイル商品は、和風の雰囲気を壊すことがない上、拭き掃除などができてメンテナンスが楽という優れもの。ワニ革風の床材など動物の皮をデザインしたものや、焼き物の織部焼き風デザインなど幅広いニーズに応える。

和紙をプラスチックでラミネート(貼り合わせ)した商品を販売するワーロン(名古屋市中村区)。見た目は和紙そのものだが、拭き掃除ができるほど取り扱いが容易で長期間使える特長がある。海外の展示会で「日本メーカーがブースを飾るときに、さりげなく使ってメードインジャパンを表すこともある」(同社の佐藤和利氏)という代物。また、LED(発光ダイオード)照明にかぶせることでまぶしさを和らげることもでき、様々な用途に提案していた。

立川ブラインド工業(東京都)は「金属よりも温かみを感じられる」(同社の伊藤豊氏)として人気上昇中という木製のブラインド「フォレティア」を展示。簾(すだれ)タイプのロールスクリーンもそろえ、洋風のイメージが強い商品でも違和感なく和室にとけ込むものを紹介した。

愛知県田原市の「三河田原駅周辺」のまちづくりアイデアを募集した第4回学生コンペは入賞作品が発表され、横浜国立大学大学院の杉浦洋平さんの「人の顔の見える街」が最優秀作品に輝いた。

フォトギャラリー2009

2009開催レポート

出展要項

中部経済新聞社

 

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