環境特集 団体の取り組み
一般財団法人日本ガス機器検査協会
森林認証など環境関連事業の展開拡大
日本ガス機器検査協会(JIA)は、1967年の設立以来、ガス機器の検査認証で培った安全と現場確認重視の技術、ノウハウを生かし、ISO審査認証や環境関連事業の展開も進め、安全で安心な暮らしの実現に貢献するトータルソリューションを提供している。
環境関連事業では、昨夏、東京都が整備する東京2020五輪・パラリンピック会場の一つ、有明テニスの森公園クラブハウス・インドアコートの木造屋根トラスに対する森林認証「SGEC/PEFCプロジェクトCoC認証」の授与式を都庁で行い、中西英夫理事長(写真)から小池百合子都知事に認証書が手渡された。
森林認証は、森林の持続可能な利用や保護が適切に管理されていることを証明する制度。プロジェクトCoC認証は認証木材の加工・流通段階におけるCoC認証材で作られた構造物を対象とし、JIAは静岡県富士山世界遺産センターの展示棟木格子や、飯能市農林産物加工直売所、飯能商工会議所会館などでの認証も手掛けている。
JIAは、国際的な森林認証のFSCとPEFC、PEFCとの相互認証を結ぶ国内のSGECの3つのCoC認証をワンストップで実現できる。合法木材の流通・利用促進を図るクリーンウッド法に基づく木材関連事業者の登録業務も担う。また、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)対象の木質バイオマス由来証明のための事業者認定も実施し、需要が増すベトナムやタイなどの輸入材を含め、安心安全なFIT認定を支援する。
このほか、土壌汚染調査・対策工事を行う環境ソリューションセンターでは名古屋、大阪に営業所を昨年開設。アスベスト・PCB調査、環境解体工事も含め、活発化する不動産売買、開発などの多様なニーズに応える。温室効果ガス(GHG)排出量検証やタイプⅢ環境ラベル、LCA検証サービスも行っている。